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あなたが愛した記憶 [読書]

4月下旬に光回線が不調で、3週間くらい電話とネットが不通でした。それで本ばっかり読んでました。

今回は、『あなたが愛した記憶』です。

子供に記憶を受け継いでゆく人たちと、それに関わった(愛した)人のお話です。
面白かったです。設定がSFチックですが、なんといっても登場人物が怖いくらいに普通です。
腕っ節がたちませんし、気がききませんし、基本的に手遅れです。でも、それが臨場感があっていい感じでした。女性への暴力表現が若干きつい感じもしますが、目が離せませんでした。
でも、赤ん坊の時に記憶が移るらしいのですが、大人の記憶で赤ん坊は結構厳しいでしょうね。まぁ、何度も体験することになりそうなので、慣れてはいるんでしょうが。あと、ヒロインとその敵はどのくらい前から転生を繰り返しているんでしょうかね?親が例外なく自殺してると思うんで、ものすごい家系ではあると思いますが。
一つ残念なことは、冒頭の赤ん坊を殺して拘置所にいるくだりはいるのかなと。あれがあると、最後の赤ん坊に転生したのが敵であることが明白になってしまうので。もうちょっとぼかしてくれると、もうちょっとどきどき出来たかな?と思ったり。刑事コロンボ的に楽しめたのも事実ですが。
あと、彩名ちゃんの中の人はうまくやっていけるんでしょうか。30過ぎのおっさんが入った女子児童って、どっかの漫画みたいですが。でも、双子で増殖するっぽいんで、これからも彼らみたいな人たちが増えていくんでしょうか?それとも少子化で減っていくんでしょうか。
余韻含めて楽しめる作品でした。

結構読んだ本がたまっているので、順次感想文を書いていこうかなと。

でわでわ。


あなたが愛した記憶 (集英社文庫)

あなたが愛した記憶 (集英社文庫)

  • 作者: 誉田 哲也
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2015/11/20
  • メディア: 文庫



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