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わたしのリミット

『わたしのリミット』読みました。(2016/7/4読了)

わたしのリミット (創元推理文庫)

わたしのリミット (創元推理文庫)

  • 作者: 松尾 由美
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2015/09/30
  • メディア: 文庫


ある日を境に姿を消した父親と開かずの部屋から現れた少女。現れた少女はすぐに入院してしまいますが、入院中に主人公の噂話の推理をいくつか。で、気になる言動がちらほら。
タイムトラベルもの。って書いた瞬間にネタバレしちゃいますが、本筋はちらちらと伏線をだしながらでしょうか。まぁ感想書くのにネタバレしないとかけないので、しょうがないです。
で、
この話は、切ない系ですね。現状としては良かった系ですが、できあがってしまっている現在(未来)を考えると、かなり切なくなります。
過去に戻ったお父さんは、おそらく過去の自分にこれからの出来事を教えたのではないかと思います。それは、娘は生まれるけれど、愛する人(主人公の母親)は亡くなってしまう世界。おそらく送り出した時点で人生の折り返し地点を過ぎてしまっていたリミット。それにもまして、それを知っていたがために、母親のことをほとんど娘に教えなかった父親。こんなに長い期間心に秘め続けるって相当なことですね。
きっとずっと愛してたんでしょうね。30年も大事に靴をとっておくほどに。

では、明るい未来で。


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