君の膵臓をたべたい [読書]
『君の膵臓をたべたい』をよみました。
買ったのがちょうど本屋大賞の発表日の朝でした。
2位だったみたい。
で、感想としては、良かったですね。
他の方のレビューとか見ると、伏線が回収できてないとか、ありきたりとか、ラノベっぽいとか結構酷評されてましたが、自分としては面白かったです。
主人公が結構特殊でしたが、高校生って結構内向的な性質に固執することがあるので、結構ありかなとおもったり。で、自分の中の理想とそれに反してヒロインに惹かれていく主人公が読んでいてほほえましかったです。
ヒロインは余命1年と宣告されているのですが、正直、おまけ的な要素かな?と思ったりしてます。きっと、限りある時間を引き立たせるスパイスなんでしょうね。
ゆっくりと減っていく残り時間は、若い内は実感がないんですよね。でも、身内が亡くなったり、自分が年を取ったりすると、現実として目の前に現れるんですよね。
自分としては、主人公とやりとりしたメールの内容と、突然の終わり。そのギャップにぐっときました。
きっと、メールの通りにかわいらしい格好をして、待ち合わせ場所に向かうヒロインの気持ちは、かなりハイテンションだったんだろうなと。当然もう少し続くと思っていた時間が突然終わってしまった時、ヒロインはどう思ったのかなと。
生前にしても、自分はあまり乗り気ではないと思いたい主人公の気持ちと、それに反してどんどん惹かれていく主人公。また、近づきたいけど何かと理由をつけて恋人ではなく友達だと納得させようと思ってるヒロインの心情。端から見れば立派なカップルですけどね。
前の『また、同じ夢をみていた』を読んだときも思ったんですが、こういった小説とか映画とかってそれそのものでは完結していなくて、それを読んだり、観たりした人が受け取って初めて完成するんだなって思いました。
多分、高校生くらいの時にこの2冊を読んでも、感じることはあまり無かったんじゃないかと思ったりします。
受け取る側がいろいろな経験をして、物語の中にそれを重ねるから、より深く味わうことが出来るんだろうなと。
不治の病のヒロインに関して言えば、一人称視点の主人公からすると、ほとんどが明るい性格の女の子で間違いは無かったであろうと。でも、ヒロインの内面では、不安や恐怖が渦巻いていたんだろうなと思う。声に出してしまうと、形にしてしまうとそれが現実になってしまう気がして怖いのは、自分にしても同じこと。
とまぁ、年甲斐もなく、結構熱くなってしまった本でした。
あまり本を読まないから、耐性がおちているのかな?
でも、こういったことに感動出来なくなるくらいなら、耐性はいらないかなとも思ったり。
さらに年を取って、さらに人生経験を重ね、自分自身の死がより現実を帯びてきたとき(まあ、自分の終わりがどこか分かりませんが)に、もう一度同じ本を読んだら、どう感じるのかがちょっと楽しみです。
それは、この本に限らないことですが。
次は、何を読もうかな・・・
じゃあ。
買ったのがちょうど本屋大賞の発表日の朝でした。
2位だったみたい。
で、感想としては、良かったですね。
他の方のレビューとか見ると、伏線が回収できてないとか、ありきたりとか、ラノベっぽいとか結構酷評されてましたが、自分としては面白かったです。
主人公が結構特殊でしたが、高校生って結構内向的な性質に固執することがあるので、結構ありかなとおもったり。で、自分の中の理想とそれに反してヒロインに惹かれていく主人公が読んでいてほほえましかったです。
ヒロインは余命1年と宣告されているのですが、正直、おまけ的な要素かな?と思ったりしてます。きっと、限りある時間を引き立たせるスパイスなんでしょうね。
ゆっくりと減っていく残り時間は、若い内は実感がないんですよね。でも、身内が亡くなったり、自分が年を取ったりすると、現実として目の前に現れるんですよね。
自分としては、主人公とやりとりしたメールの内容と、突然の終わり。そのギャップにぐっときました。
きっと、メールの通りにかわいらしい格好をして、待ち合わせ場所に向かうヒロインの気持ちは、かなりハイテンションだったんだろうなと。当然もう少し続くと思っていた時間が突然終わってしまった時、ヒロインはどう思ったのかなと。
生前にしても、自分はあまり乗り気ではないと思いたい主人公の気持ちと、それに反してどんどん惹かれていく主人公。また、近づきたいけど何かと理由をつけて恋人ではなく友達だと納得させようと思ってるヒロインの心情。端から見れば立派なカップルですけどね。
前の『また、同じ夢をみていた』を読んだときも思ったんですが、こういった小説とか映画とかってそれそのものでは完結していなくて、それを読んだり、観たりした人が受け取って初めて完成するんだなって思いました。
多分、高校生くらいの時にこの2冊を読んでも、感じることはあまり無かったんじゃないかと思ったりします。
受け取る側がいろいろな経験をして、物語の中にそれを重ねるから、より深く味わうことが出来るんだろうなと。
不治の病のヒロインに関して言えば、一人称視点の主人公からすると、ほとんどが明るい性格の女の子で間違いは無かったであろうと。でも、ヒロインの内面では、不安や恐怖が渦巻いていたんだろうなと思う。声に出してしまうと、形にしてしまうとそれが現実になってしまう気がして怖いのは、自分にしても同じこと。
とまぁ、年甲斐もなく、結構熱くなってしまった本でした。
あまり本を読まないから、耐性がおちているのかな?
でも、こういったことに感動出来なくなるくらいなら、耐性はいらないかなとも思ったり。
さらに年を取って、さらに人生経験を重ね、自分自身の死がより現実を帯びてきたとき(まあ、自分の終わりがどこか分かりませんが)に、もう一度同じ本を読んだら、どう感じるのかがちょっと楽しみです。
それは、この本に限らないことですが。
次は、何を読もうかな・・・
じゃあ。