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にじゅうよんのひとみ [読書]

『にじゅうよんのひとみ』読みました。(2016/8/28読了)

にじゅうよんのひとみ

にじゅうよんのひとみ

  • 作者: 吉田恵里香
  • 出版社/メーカー: キノブックス
  • 発売日: 2016/07/15
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


題名にやられました。24個の目玉じゃなくて、24歳のひとみさんでした。
お話は、24歳の誕生日の0時に突如赤ん坊が現れる。1時間毎に1歳ずつ大人になり、しゃべり始めたときにそれが過去の自分自身だと気づく。過去の自分と行動する中で、今の自分のだめさ加減に気づき、それを直そうと動き始める。そんな感じ。
でも、過去の自分ってどこかから来たのか?それとも全くのコピー?とりあえず、過去の自分には「今」までの記憶はあるようなので、過去の自分の切り抜き版みたいなモノでしょうか。
人生へらへら笑ってばかりじゃだめなんだっていうお話ですかね。
先輩は最後悪者の様に書かれていますが、結構いい人ではないかと思ってます。主人公はなぁなぁにしてしまっていますが、都度的確なツッコミをくれているので、主人公の受け取る姿勢さえあれば、もっと違った見方が出来たのでは無いかと。まぁ、主人公も気づいてはいるみたいでしたが。
大好きな彼氏とは再びつきあうことが出来るんでしょうか?
24歳以降のひとみさんにエールです。

では、師走で。
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君が落とした青空 [読書]

『君が落とした青空』読みました。(2016/8/27読了)

君が落とした青空 (スターツ出版文庫)

君が落とした青空 (スターツ出版文庫)

  • 作者: 櫻いいよ
  • 出版社/メーカー: スターツ出版
  • 発売日: 2015/12/28
  • メディア: 文庫


恋人君と最近しっくり来ないと思っている主人公の女子高生が恋人君の交通事故をみてからその日の朝に何度も何度も戻される話。
グリムウッドの『リプレイ』の短縮女子高生日本版みたいな感じでしょうか。『リプレイ』との大きな違いは、主人公が最初繰り返される1日のを理解していないのと、繰り返される時間を積極的かつ有効に使おうとしない主人公でしょうか。
小テストは結局悪い点のままっぽいですしね。繰り返す時間の中で、恋人君の気持ちや過去のいきさつ、浮気相手と思われる女の子の素顔などいろいろと知ってゆきます。でも、結局は恋人君は事故に遭っちゃいます。最後のループの後も事故に遭いますので、結局恋人君は助かったのかどうか。まぁ、いまわの際に本当の気持ちを話せたッぽいので、よしとしましょう。
でも、このお話で一番に思ったのが、自分が感じる相手の様子がおかしいと思ったら、実はそれを見ている自分自身の見方の方がおかしかったというのは割とありがちですね。
見る側とみられる側で初めて成り立つものですしね。
客観的に自分を見つめる目線を忘れないことと、いつも笑顔を絶やさぬように気をつけたいです。

では、また繰り返す日常の中で。
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霊感検定 [読書]

『霊感検定』読みました。(2016/8/22読了)

霊感検定 (講談社文庫)

霊感検定 (講談社文庫)

  • 作者: 織守 きょうや
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2016/08/11
  • メディア: 文庫


関西出身の霊感少年が関東に引っ越してきて霊感を持つ仲間とそれがらみの事件を解決しながら過ごす学園のお話。
霊感にはそれぞれ階級がつけられていて、今のところヒロインが登場人物中最高のランク。さらに上もあるので、今後さらにすごい霊感を持った人物が登場する予定があるのかも。
でも、本当にすごいのは作中に出てきた全く霊感を感じない男子高校生。
ある意味最強で、どんな強い霊障も感じないという無敵ッぷり。霊の女の子が乗り移った男女(?!)と一日デートが出来るという肝の太さも圧巻です。霊感が強くて見えたりしゃべったりできるよりすごい。
まぁこの巻はなんとなくさわりの紹介みたいな感じがしたので、きっと続刊があるんだろうなと予想。さらに上のランクの登場と霊不感症野郎を打ち砕く霊の登場に期待しています。

って書いた後、リンクを張ろうと検索したら続刊情報を発見。

霊感検定 心霊アイドルの憂鬱 (講談社文庫)

霊感検定 心霊アイドルの憂鬱 (講談社文庫)

  • 作者: 織守 きょうや
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2016/12/16
  • メディア: 文庫


やっぱり出るんですね。楽しみです。

では、さまよえる霊の成仏を祈って。
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小説君の名は。 [読書]

『小説君の名は。』読みました。(2016/8/16読了)

小説 君の名は。 (角川文庫)

小説 君の名は。 (角川文庫)

  • 作者: 新海 誠
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/メディアファクトリー
  • 発売日: 2016/06/18
  • メディア: 文庫


新海誠のアニメの小説版ですね。
何か今(2016/11/22時点)大人気ですね。
アニメを見てから小説を読もうかと思ったのですが、最初に読んじゃいました。
全く知らない高校生の男女の中身が入れ替わってしまう話ですが、他の入れ替わりとは若干違うテイストが入ってます。それが「時間」です。男の子は3年前の女の子と入れ替わってしまう。それも、女の子はその3年前で亡くなっている。(過去の資料を調べて村の人たちの名前が出てくるところでぞわっときました。)それを知った男の子は入れ替わりを利用して、3年前の「事故」で亡くなってしまうはずの人々を助けようとする。
ってな感じでしょうか。面白いのは、3年前(女の子からしたら3年後)の人物と入れ替わっているのに、ストーリー上はリアルタイムで時間が進むところでしょうか。4次元的な時間の扱い(時間軸は一意ではない)なのでしょうね。
かなり短いお話なんですが、もともとアニメ作品として作られているので、原作はアニメということになるんでしょうか。作風は今までの作品と同様に切ない系でしょうか。ただ、この話の場合は、最後ハッピーエンドっぽいので、ちょっとほっとしました。
Blu-ray発売を楽しみにしてます。

では、明るい未来で。
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君にさよならを言わない2 [読書]

『君にさよならを言わない2』読みました。(2016/8/13読了)

君にさよならを言わない 2 (宝島社文庫)

君にさよならを言わない 2 (宝島社文庫)

  • 作者: 七月 隆文
  • 出版社/メーカー: 宝島社
  • 発売日: 2016/08/04
  • メディア: 文庫


さぁ、予想しなかった続刊です。
前巻の感想で「柚ちゃんいなくても・・・」みたいに書いたんですが、今回は少し主人公ベースのお話になるので、柚ちゃんの重要度が上がります。
恒例の幽霊御用聞きは、今回はハイな子持ち女性の霊のみでした。それも、主人公のトラウマに触るのが目的っぽい感じでしょうかね。あ、今回初めての生き霊もありましたから、2例かな?
タイトルに反して、初恋の幽霊とさよならしちゃったようですが、どうなんでしょう?
柚ちゃんの友達が地味に恋敵になりそうですが、どうなんでしょう??
鈍感すぎるというか不感症じゃないかとも思われる主人公ですが、そろそろ柚ちゃんの視線に気づいてもいい頃なんじゃないかと思ったり。ある意味、妹としてよく見ているようで見てないんですかね。
続刊はまだまだありそうなので、きっと、主人公ベースのお話にどんどんシフトして、ヒロイン柚ちゃんが確定するのかな?

それじゃあ、また。
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海の見える街 [読書]

『海の見える街』読みました。(2016/8/2読了)

海の見える街 (講談社文庫)

海の見える街 (講談社文庫)

  • 作者: 畑野 智美
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2015/09/15
  • メディア: 文庫


図書館で働く司書さん達のなかに飛び込んできたアルバイト女性をきっかけに動いていくそれぞれの思いの物語?でしょうか。
顔はきれいだけど若干KYな感じがするアルバイト女性なんですが、彼女と話すとみんな何かしら心を開いていくような感じですね。
物語は、4人の登場人物が順番に一人称になります。この4人、アルバイト女性以外はみんなオタクっぽいです。まぁ、真のオタクはメガネっ娘司書だけなんですが、体育会系はひとりもいません。1章目の主人公もアルバイト女性の元彼に1発KOされたりします。
結構ほのぼのと恋愛ドラマっぽい感じが続きますが、皆さん奥手なんであまり進展はしません。トラウマロリ君はいなくなっちゃいますし。ただ、彼とメガネっ娘オタクの行く末は見てみたい気はしますね。
最後はハッピーエンドで、戻ってきた1章主人公の飼っていたインコは『青い鳥』のオマージュなんでしょうかね?

それでわ。

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これは経費で落ちません [読書]

『これは経費で落ちません!』読みました。(2016/7/31読了)

これは経費で落ちません!  ~経理部の森若さん~ (集英社オレンジ文庫)

これは経費で落ちません! ~経理部の森若さん~ (集英社オレンジ文庫)

  • 作者: 青木 祐子
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2016/05/20
  • メディア: 文庫


経理課の女性の周りで少しずつ変わっていく日常と人間関係のお話。結構冷めた性格の主人公が違った自分の一歩を踏み出すみたいな恋愛小説な感じかな?
主人公はかっちりした性格で、夕食のメニューもあらかじめ決めておいて、他の予定よりも優先するという感じ。それにいろいろ事件は起きますが、それほど大きなモノはなく、主人公もそれほど変わらなかったりします。
最後は思いを寄せてくる男性に返事OKだったので、いい関係になればいいなと思ったりです。

では、でわ。
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カササギの計略 [読書]

『カササギの計略』読みました。(2016/7/27読了)

カササギの計略 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

カササギの計略 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

  • 作者: 才羽 楽
  • 出版社/メーカー: 宝島社
  • 発売日: 2016/07/06
  • メディア: 文庫


不治の病のヒロインが死ぬ前に幼なじみにあって、自分のやりたいことをするはなし。
あらすじ的には。
実際は最後の数十ページでひっくり返ります。ネタバレ的には、ヒロインは主人公の思う彼女ではなかったりします。
話的には弟君が姉の無念を晴らし、姉を忘れてしまっていた主人公を罠にかけるんですが、読後に思うのは、この話で唯一救われないのはこの弟君ではなかったかと。
幼なじみの華子さんは、どうやら不治の病と言うより、弟君の運転する車の事故で亡くなってしまっているようで、でも、弟君にいろいろしてもらって、彼女的には満足だったんじゃないかと。
主人公と偽華子さんはだまされたり、だましたりして、傷付きはしましたが、結局最後に本当に好きな人を見つけて幸せになれそうな予感でした。
で、当の弟君ですが、自分の手で姉を死なせてしまった無念と忘れてしまっていた主人公をワナにははめますが、彼はきっと救われないんでしょうね。弟君が本当に救われるのは、多分姉が幼なじみ君にたどり着けなくても、弟君にいろいろつきあってもらって、おそらく後悔はそれほどせずに他界したことに気づくしかないんでしょうね。
華子さんは、弟君に最後までいろいろしてもらって、すごく幸せだったんじゃないかと思います。それに早く気づいてほしいものです。
で、しばらく時間がたってから、考えたんですが、弟君のこの計画って、本当に復讐だったんでしょうかね。弟君は自分が犠牲になって他の人を救った話に読めなくもないんですよね。
上にも書きましたが、姉の思い人は新しい恋人を得てますし、弟君の彼女は本当に愛してくれる相手を見つけてるわけです。
結局、「姉の思い」をどうとらえるかで、弟君の見方が変わるのかなと思った作品でした。

では、弟君の心が救われますように。
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わたしを離さないで [読書]

『わたしを離さないで』読みました。(2016/7/26読了)

わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)

わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)

  • 作者: カズオ・イシグロ
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2008/08/22
  • メディア: 文庫


臓器移植のためのクローン達の生活の話。
内容は、提供者と呼ばれる臓器移植のために生殖機能を無くしたクローンの子供達が専用施設で成長していくお話です。その中のひとりの女性が過去を語る形で物語は進んでいきいます。幼い頃から洗脳教育が行き届いていて、彼らが臓器を提供し、何度目かで死んでいくことに(使命を果たしたといわれてます)あまり恐怖や疑問は感じていないようです。そのために生まれたのだからとある意味結構達観してます。たんたんとお話は進んでいき、話の内容から徐々に臓器移植のためのクローンだと言うことがわかっていくような展開です。
が、正直ちょっと読みづらい。話を進めていく過程で、枝葉があるとそこにこまめに脱線してゆくので、ちょっと煩わしい感じがしました。本編をずっとすすめて、まとめてサブのお話を進めてくれた方がよかったかな?
ただ、あまり盛り上がりもなかった感じですかね。ドラマや映画版がどうなっているのかは知りませんが。ふーんって感じで読み終わったお話ですが、読むのにかなり時間がかかりました。
放し飼いにされている家畜の人間版みたいなモノでしょうかね。ある程度の自由はあるが、最期は決まっている。
でも、少しずつ削り取られていく体の一部が文章には出てきませんでしたが、とても怖い感じです。

では、使命を果たす前に。

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