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世界が 記憶で あふれる前に [読書]

『世界が 記憶で あふれる前に』読みました。(2016/9/27読了)

世界が記憶であふれる前に

世界が記憶であふれる前に

  • 作者: 岡本 貴也
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2016/08/30
  • メディア: 単行本


また、表紙絵がloundrawさんの本を買っちゃいました。
記憶が消えずに現実とわからないくらいのリアリティでフィードバックしちゃう女性と女にだまされ借金しょって、返済のために金を借りまくったら、あっさりこの女性にお金を巻き上げられちゃった青年のお話。
ヒロインははなから犯罪者です。部屋は真っ黒。食べるものはすべて同じものだけ。その理由は「記憶を増やさないため」。
カジノでの当選率の話はなかなか興味深かったです。有り金全部巻き上げられちゃいますけどね。
全体としては、微妙に切ない話ですね。ひとは適度に忘れるから生きていけると改めて思いますね。
最後は純愛モノっぽくなりますが、主人公とヒロインの幸せを祈るばかりです。

では、忘れない明日で。

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ずうのめ人形 [読書]

『ずうのめ人形』読みました。(2016/9/25読了)

ずうのめ人形

ずうのめ人形

  • 作者: 澤村伊智
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
  • 発売日: 2016/07/28
  • メディア: 単行本


ホラーです。まんま『リング』っぽいですが、まぁ、『リング』ですね。作中でもその話題はかなりでてきますし。
顔に赤い糸を巻いた喪服の人形が徐々に近づいてくるのは鳥肌モノです。でも、とどめは違うというサプライズ。物語は、ホラー作家が異常死したときに持っていた原稿を読み進めるのと同時に現実世界も進みます。最後に元凶に迫る編集者のところが面白かったです。文章の構成の仕方を指摘してっていうのが、とても新鮮で、へぇってなりました。読み終わった後に、編集者が指摘したところを何度も読み直したりしてしまいました。オリジナリティは薄いですが、純粋に面白かったです。都市伝説のもりあわせかな?都市伝説は大好きなので、この作品もすきなのかもしれません。
あと、この作者さんは主観の切り替えによる謎解きが面白いですね。一人称で語るときは素通りした事実も、他人の主観から見ると・・・みたいなところがいいです。嘘を言っているわけではないけれど、とらえ方は変わるってところでしょうか。
最近1作目の『ぼぎわんが来る』も読んだので、追って感想を書きますが、書くまでは結構かかりそうです。

では、くふふふふふふ。

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時をかける少女 [読書]

『時をかける少女』読みました。(2016/9/24読了)

時をかける少女 〈新装版〉 (角川文庫)

時をかける少女 〈新装版〉 (角川文庫)

  • 作者: 筒井 康隆
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2006/05/25
  • メディア: 文庫


定番ものですね。
昔の原田知世主演の角川映画を思い出します。あ、見たことはないですけど。お湯をかける少女ってCMを工藤夕貴がやってたような。
それはさておき、内容は、まぁ、誰もが知ってるタイムリープものです。
何年か前のアニメはみたんですが、原作はもっと淡泊な短編なんですね。
未来人の男の子の年齢については、初めて知りました。そんな設定があったのかと。
ラベンダーの香り。忘れないでください。

では、いっけぇ~~~!
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九月の恋と出会うまで [読書]

『九月の恋と出会うまで』読みました。(2016/9/20読了)

九月の恋と出会うまで (双葉文庫)

九月の恋と出会うまで (双葉文庫)

  • 作者: 松尾 由美
  • 出版社/メーカー: 双葉社
  • 発売日: 2016/02/10
  • メディア: 文庫


部屋のエアコンの穴から聞こえる男の声で依頼される同じアパートに住む男の尾行。男はちょうど1年後の未来にいるという。主人公は男の言うとおりに隣人を尾行する。また、同時期から話しかけてくる熊のぬいぐるみ。割と陰惨なことを語るぬいぐるみは並列世界の記憶?ってなかんじで、タイムシフトと平行世界なおはなしです。
主人公の女性がどうも淡泊すぎて、もうちょっと感情がでてくればおもしろかったのかなとかおもったり。平行世界の記憶をもったクマのぬいぐるみ(厳密には記憶を持ってるわけではなくてスピーカーなんですが)が怖すぎです。
ネタバレすると、平行世界では彼女は強盗殺人の被害者だったりします。まぁ、その世界の直接の場面はないんですが。
まぁまぁ、最終的に容姿と内容が合致した彼ができて良かったなと。

では、また、壁の穴の向こう側で。
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あの日の花火を君ともう一度 [読書]

『あの日の花火を君ともう一度』読みました。(2016/9/17読了)

あの日の花火を君ともう一度 (双葉文庫)

あの日の花火を君ともう一度 (双葉文庫)

  • 作者: 麻沢 奏
  • 出版社/メーカー: 双葉社
  • 発売日: 2016/08/04
  • メディア: 文庫


これは、『君の名は。』と非常に似たお話ですね。
ある日、日記の反対側に自分の知らない自分の日記が書かれているのを発見する。そこでは、違う彼と付き合っている自分がいる。日記を通して、お互いの状況を伝え合うのだが、自分の世界の恋人は交通事故で死んでしまう。その後、違う幼馴染と付き合うのだが、また日記帳に違う自分の日記を発見する。でも、それは、違う世界ではなく3年前の自分であることに気付く。過去の自分に事故のことを伝えて、死んでしまった彼を救うか。だが、彼を救えば、今の彼との関係はなかったことになってしまう。葛藤の末、主人公の選んだ選択は・・・。みたいな。
結論から言うと、主人公は過去の彼を救う道を選ぶのですが、貧乏くじを引くのは自分だけになるという結果に。過去の彼との関係は高校入学時に壊れ、過去の彼が死ななかった世界は新しい彼も違う恋人を作っている。
得る代わりに失うものは大きかったのか、小さかったのか。まぁ、命がかかってるんで、なんとも言えませんが、もし自分が同じ立場になったら、どうするんでしょうね。何もしなければ、彼は死にますが、過去といえば過去です。難しいですね。きっと、過去を変えない理由を探しそうな気がします。で、結局そのままと。大事なのは、できるかじゃなくて、今がする時かを判断できるかなんですよね。自分はその時を逃すでしょうね。

では、後悔しない明日で。

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はるひのの、はる [読書]

『はるひのの、はる』読みました。(2016/9/14読了)

はるひのの、はる (幻冬舎文庫)

はるひのの、はる (幻冬舎文庫)

  • 作者: 加納 朋子
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2016/04/12
  • メディア: 文庫


佐々良という田舎町でおこる不思議シリーズの3作目。
サヤさんの息子、ユウスケ君の成長とともに起こる不思議のオムニバス。っても、最後につながりますが。
前2作とは結構毛色が異なる作品だったりします。ある女の子の依頼で動くユウスケ君ですが、パラレルワールド要素ががんがん入ってきます。ほんの少しの不思議と言うより、不思議マターな感じで。
幽霊はユウスケ君経由で幽霊を見られない人とコンタクトがとれるようになるので、それを利用したお話が数点。
結局、女の子がある人を救うために未来を変えようとするお話だったりします。この気持ちはものすごくわかる気がします。
で、シリーズ最終巻なので、時代が一気に進み、ユウスケ君の結婚までいっちゃいます。
前作の照代さん、結婚して子供まで出来ちゃってるのは驚きでした。是非間の話も読んでみたいです。

では、明るい未来で。


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てるてるあした [読書]

『てるてるあした』読みました。(2016/9/13読了)

てるてるあした (幻冬舎文庫)

てるてるあした (幻冬舎文庫)

  • 作者: 加納 朋子
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2008/02
  • メディア: 文庫


佐々良という田舎町でおこる不思議シリーズの2作目。
3作あるんですが、自分はこの話が一番好きです。
一生懸命一流高校の受験に合格したのは良いが、どうしょうもないダメ両親が借金こさえて夜逃げし、高校をあきらめ、見たこともない知り合いのおばあさんの家に居候することになった女の子のお話し。
ちなみにこのシリーズは2巻目までばあさん連中がかなりのウエイトを占めてます。で、ファーストばあさんの久代ばあさんが女の子の受け入れ先です。
女の子は内心ものすごいネガティブですが、外面はほどほど押さえてます。で、耐えきれなくなると走って逃げます。その点は、久代ばあさんにも突っ込まれてましたが。でも、気持ちはわかる。頑張って難関高校の入試を突破したのに、お金がなくて入学辞退。
この子自身の生活ぶりはわかりませんが、両親があれなので、きっと金銭感覚は同じなのかな?
で、結局久代ばあさんは病気で亡くなるんですが、裏で動いていたばあさんにちょっとグッときました。
メール云々はあるんですが、まぁ、正直どうでもいいです。死を前にして、女の子のために必死に残したモノ。まぁ、通常の生活への足がかりなんですが、何か泣けます。
不思議シリーズのこの巻の不思議は、女の子の幽霊ですが、これが少し面白くて、主人公の過去の母親だったりします。まぁ、母親は元気に生きてますが、母親が捨てた容姿と名前を引き継ぐ幽霊ってのが斬新です。生き霊ですらない。整形美人だったってことは、実は主人公の女の子は母親似?とかおもったり。
この巻では1巻登場のサヤさんがずいぶん頼もしくなってます。主人公だった巻よりも脇役の巻の方がウェイト高めなのはなんともですが。
一つだけ、心残りは、エラ子の未来予測日記の種明かしはしたっけか?

では、最終巻で。
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ささら さや [読書]

『ささら さや』読みました。(2016/9/12読了)

ささらさや (幻冬舎文庫)

ささらさや (幻冬舎文庫)

  • 作者: 加納 朋子
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2004/04
  • メディア: 文庫


佐々良という架空の田舎町でおこる不思議シリーズの1作目。
交通事故で無くなった夫が一人息子と残された妻のために他人にのりうつり助けにくるってお話。
で、未亡人サヤさん「ばかっサヤ」過ぎです。よくこれで生活していけるなと。夫がばけて出てくるのもうなづけます。
一言でいうなら学習がない。この巻のなかでは、ほぼ学習しないです。子供を抱えている親なのだから、もっと強くなってほしいと思うばかりですが、実はこの巻だけです。以後は結構たくましくなったりします。最後の身内による息子の誘拐事件で一皮むけたんでしょうか。でも、亡き夫の家族、怖いです。逃げ出したい気持ちも分からなくはないです。
まぁ、だからこそ、サヤさんに惚れたのかな。

では、次巻で。
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静かの海 ゆらめきの冬、さよならの春 [読書]

『静かの海 ゆらめきの冬、さよならの春』読みました。(2016/11/15読了)

静かの海 ゆらめきの冬、さよならの春

静かの海 ゆらめきの冬、さよならの春

  • 作者: 筏田 かつら
  • 出版社/メーカー: 宝島社
  • 発売日: 2016/10/07
  • メディア: 単行本


前作の続きで、受験勉強も佳境、大学生に告白する機会をなかなかつかめないヒロイン。こいつおかしいんじゃないの?と思われるくらい鈍い大学生。
女の子って気づいた後の彼の反応はあまりにもひどいような気もしますね。まぁ、余裕がなかったので致し方ないところではありますが、なにぶんあいては小学生なので、もすこし大人な対応をしてあげても良かったのでは無いかと。
で、終盤、いきなり屋上から落ちるヒロイン。えっ?なに?っておもったら、結構軽く進んじゃって拍子抜けしました。大学生は落ちたことすら気づいてないし。まぁ、女の子も大学生も受験成功、就職成功でめでたい限りです。干支一回り以上の年の差ですが、頑張ってほしいものです。
でも、ヒロインが高校生の時には大学生はアラサーなんで、思い出で終わりそうな気もしますが。
でも、でも、女子校受けるってわかったときの大学生の反応はありえんなぁと。冗談言い合ってる時でもないのに、少しは気付よと。

じゃあ。
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静かの海 あいいろの夏、うそつきの秋 [読書]

『静かの海 あいいろの夏、うそつきの秋』読みました。(2016/9/10読了)

静かの海 あいいろの夏、うそつきの秋

静かの海 あいいろの夏、うそつきの秋

  • 作者: 筏田 かつら
  • 出版社/メーカー: 宝島社
  • 発売日: 2016/09/05
  • メディア: 単行本


友達のいないボーイッシュな小学校6年生の女の子が偶然知り合った1留の大学4年生の男に片思いをするが、大学生は女の子を男の子と思い込んでいる。で、学校でも友達を作りながら、大学生への思いを募らせてゆく。
おおざっぱに言うとそんな内容。つづきものの上巻なのかな?
前半は、女の子と大学生の友情の夏休みが描かれ、後半は女の子の学校生活が描かれます。
この話を読んで、まず思ったのは、知らない小学生を(男であれ女であれ)自分の家に入れるとかあるんでしょうかね。ここが、ちょっと現実から遠いかなと。まぁ、これがないとつながりが出来ないんで、しょうが無いですが、現実なら事案発生ですね。
あと、プロ野球のナイターに連れて行ったりするんですが、普通親御さんに連絡とかしないんでしょうか?とか、他人の小学生をつれていった野球場でビール飲みますかね?等々、結構疑問がわきましたが、お話としてはまぁまぁ面白かったです。女の子と大学生の関係よりも、女の子の学校での出来事の方が面白かったような気がします。だんだん友達も増えてきているので、女の子の中で大学生のしめる割合が減っていってるのかな?
あと、大学生の彼女はちと怖いですね。小学生相手にプチ嫉妬入ってますし。女の子ってあっさり見破ってますし。ってか、大学生が鈍すぎるだけかな?

読了順じゃないですが、次回はこのお話の後編で。

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