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てるてるあした [読書]

『てるてるあした』読みました。(2016/9/13読了)

てるてるあした (幻冬舎文庫)

てるてるあした (幻冬舎文庫)

  • 作者: 加納 朋子
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2008/02
  • メディア: 文庫


佐々良という田舎町でおこる不思議シリーズの2作目。
3作あるんですが、自分はこの話が一番好きです。
一生懸命一流高校の受験に合格したのは良いが、どうしょうもないダメ両親が借金こさえて夜逃げし、高校をあきらめ、見たこともない知り合いのおばあさんの家に居候することになった女の子のお話し。
ちなみにこのシリーズは2巻目までばあさん連中がかなりのウエイトを占めてます。で、ファーストばあさんの久代ばあさんが女の子の受け入れ先です。
女の子は内心ものすごいネガティブですが、外面はほどほど押さえてます。で、耐えきれなくなると走って逃げます。その点は、久代ばあさんにも突っ込まれてましたが。でも、気持ちはわかる。頑張って難関高校の入試を突破したのに、お金がなくて入学辞退。
この子自身の生活ぶりはわかりませんが、両親があれなので、きっと金銭感覚は同じなのかな?
で、結局久代ばあさんは病気で亡くなるんですが、裏で動いていたばあさんにちょっとグッときました。
メール云々はあるんですが、まぁ、正直どうでもいいです。死を前にして、女の子のために必死に残したモノ。まぁ、通常の生活への足がかりなんですが、何か泣けます。
不思議シリーズのこの巻の不思議は、女の子の幽霊ですが、これが少し面白くて、主人公の過去の母親だったりします。まぁ、母親は元気に生きてますが、母親が捨てた容姿と名前を引き継ぐ幽霊ってのが斬新です。生き霊ですらない。整形美人だったってことは、実は主人公の女の子は母親似?とかおもったり。
この巻では1巻登場のサヤさんがずいぶん頼もしくなってます。主人公だった巻よりも脇役の巻の方がウェイト高めなのはなんともですが。
一つだけ、心残りは、エラ子の未来予測日記の種明かしはしたっけか?

では、最終巻で。
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