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記憶屋Ⅱ+Ⅲ [読書]

『記憶屋Ⅱ』『記憶屋Ⅲ』読みました。

記憶屋II (角川ホラー文庫)

記憶屋II (角川ホラー文庫)

  • 作者: 織守きょうや
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
  • 発売日: 2016/05/25
  • メディア: 文庫



記憶屋III (角川ホラー文庫)

記憶屋III (角川ホラー文庫)

  • 作者: 織守きょうや
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
  • 発売日: 2016/06/18
  • メディア: 文庫


前作からどのくらいの時間がたったのか、また、記憶屋が現れ、人々の記憶の一部を消していく。その真相を追う記者と女子高生。記憶を消されたのは、何年か前の中学生たちパンやの店員、高校生モデルの女の子、そして料理研究家。
また、同じ記憶屋なのか?新たな記憶屋が現れたのか?
ってな感じで、ⅡとⅢは続きとなります。
Ⅱは高校生モデルがクリエイターの双子との仲を忘れてしまうが、それを取り戻すべく、もう一度つきあい始めるお話で、Ⅲは料理研究家が記憶を消されたっていう設定でお話を進める感じですね。
お話としては料理研究家のお話が良かったですね。実は忘れてませんでしたっていうおちなんですが、なんとなく好きでした。
仲直りのきっかけがつかめなくて、忘れたふりをするんですが、表面の生意気な性格とは裏腹に結構かわいい性格なのが気に入りました。自身の失敗は自分で埋め合わせるしかないのかなと、記憶屋のいないこの世界の僕は考えたりするのですがね。

で、本筋は何年か前に近所のセクハラパン屋男の記憶を完膚なきまでに消し去った(性格まで変わるほど)事件(セクハラされた方の中学生も)の方で、ココに記憶屋の影でてきます。
前作の記憶屋、真希ちゃんが登場したときは、思わずにやけちゃいました。前作からの経過年数のせいか、すっかり落ち着いちゃってました。いとこの彼とはうまくいっているのでしょうか?
で、事件の方は、どうして、また?と思ったら、意外や意外、ってな結末です。
何か真希ちゃん貫禄でてますね。
記憶屋の家系ってどんな感じになっているんでしょうかね?ちょっと気になります。
ただ、今回は意外な結末だってだけで、前作に比べるとあっさりと終わっちゃったなって感じです。
前作のもの悲しい終わりが劇的だったからかな?
次の作品があるのかどうかわかりませんが、また新たな記憶屋が現れるんでしょうか?

ただ、記憶屋って悲しいですね。二人いるから相互に記憶を消せばと思ったんですが、記憶の食べ方までわすれてしまったら、元も子もないので、結局一人は記憶屋でいなければならないってことで。
だから、一度は、前任の記憶屋に記憶を食べられているのかな?
記憶を食べる時って、食べた内容を記憶屋がすべてわかってしまうんでしょうかね?まぁ、わからないと意図した部分だけ食べられないので、わかっちゃうんでしょうが、記憶屋さんの中がいっぱいになっちゃいますね。

自分には消したい記憶ってやっぱりないですね。思い出したくない記憶ならありますが、消してしまうと、また、同じことを繰り返しそうで怖い。

では、記憶屋にこのことを忘れさせられないことを祈って。

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